通信するためのモデルとしてのTCP/IP
ネットワーク通信のモデルにはいろいろなものがありますが、現在のところはTCP/IPがもっとも普及したものであるといえるでしょう。ネットワークの管理というと、基本的にはTCP/IPモデルの知識がなければ、何も出来なくなってきているのです。このTCP/IPというのは、インターネットプロトコルの一種です。プロトコルというのは、通信の様式を決めたものであるといえるでしょう。TCP/IPという様式に従って通信が行われているのです。このTCP/IPはインターネットの普及によってもたらされたものであるといえるでしょう。ネットワークモデルにはOSIなどもありましたが、インターネットでTCP/IPが用いられるようになったために、広く普及してきたと考えられるのです。ですから、現在のネットワーク技術を語る上では、TCP/IPは必要不可欠なものとなっているのです。では、ネットワークとはどのようなものなのでしょうか。基本的には、コンピュータ同士を接続するということをネットワークと呼ぶのが適しているでしょう。ネットワークを考えるときには、物理的な部分とソフト的な部分とに分けて考えるのが良いのです。通信機器などのハードウェアもネットワークのモデルを構成する重要な部分であると考えられます。このような物理的なものだけではなくて、実際にデータ通信をするためには、プロトコルに応じたソフトウェアが必要となります。プロトコルとは様式の事を指しますから、ネットワークを構成しているすべてのハードウェアとソフトウェアがプロトコルに対応していることが必要となるのです。このプロトコルとしてTCP/IPがあるのですが、TCP/IPに対応したハードウェアやソフトウェアがなければ、現在のところはインターネットには対応できないといえるでしょう。そして、すでにこれだけTCP/IPが普及してきているために、今後は新しいモデルが開発されたとしても、置き換わるとは考えにくいのです。